「今年の夏こそは、腹筋バキバキのモテボディを手に入れたい!」
そう思いつつも、なかなか最後の一絞りができないという人も多いのではないだろうか。
今回は、論文から「腹筋がなかなか割れない理由とその対処法」をご紹介。
実は、下腹部の脂肪というのは特に燃えにくい。そんな下腹部の脂肪を少しでも効率よく燃やせる方法を紹介しよう。
腹筋を割るためには、効果的なメソッドがある
腹筋をラクに割る方法は存在しないが、腹筋を効率的に割る方法は存在する。
というのも、腹回りの皮下脂肪はエネルギーとして使われづらい。ただ闇雲にダイエットをするだけではなかなか落ちてくれないのである。
しかし、幸運なことに燃えづらい理由とその対処法はわかっている。
このことについてよくまとまっているのが、アメリカの科学好きとして知られるライル・マクドナルドの自著”The Stubborn Fat"。
ライル・マクドナルド曰く、下腹部のしつこい脂肪が燃えない理由は2つあるという。
- 血流の量が少ない
- 脂肪合成のスイッチが多い
体に蓄えられている脂肪というのは、絶えず合成と分解を繰り返しており、分解された脂肪は血流に乗って筋肉に運ばれ、そこでエネルギーとして使われる。
なかなか落ちない下腹部の脂肪というのは、分解よりも合成のスイッチが多いだけでなく、さらには血流もほとんど流れていない。
なので、結果として下腹部の脂肪細胞からは、脂肪がエネルギーとして運び出されづらいのである。
脂肪の分解と合成を制御しているスイッチだが、具体的には2つのスイッチがある。
- α受容体:脂肪の合成スイッチ
- β受容体:脂肪の分解スイッチ
しつこい脂肪では、脂肪を合成するα受容体の数がβ受容体より圧倒的に多い。
結論として、下腹部のしつこい脂肪を燃やし尽くすためには、「α受容体をOFFにする」「β受容体をONにする」「血流を増加させる」の3つが重要なのである。
脂肪をエネルギーとして使われやすくし、運動で燃やし尽くす
それでは実際にはどのような方法を行えばいいのか?
その具体的な方法とは、ずばり「空腹時に特定のサプリの組み合わせを飲んで運動する」というプロトコルである。
タイミングは一番最初の食事を取る前
まず、このプロトコルを実践するためには空腹でなければならない。
というのも、後ほど紹介するサプリであるヨヒンビンは空腹時でないと効果がないことがわかっているから。まずは空腹時というのがこのプロトコルの第一段階。
そして、第二段階として以下の”脂肪燃焼を促すサプリ”を服用しよう。
- カフェイン:200-400mg
- アスピリン(ホワイトウィロー):300mg(1g)
- チロシン :1-3g
- ヨヒンビン:0.2mg/kg
- p-シネフリン:50mg
ヨヒンビンはα受容体をオフにするサプリ、カフェインは代謝を上げるサプリ、シネフリンは代謝を上げるサプリで、アスピリンとチロシンはカフェインの効果を長続きさせるサプリになる。
ちなみに注意点として、これらのサプリは人によっては普通に副作用が出ることがある。
具体的には、ヨヒンビンによる吐き気や、アスピリンによる胃腸障害などである。
実際に私が実践したときは、あまりの気持ち悪さにこのプロトコルを続けられるか不安になったほど。(なんとか1ヶ月は続けた)
このプロトコルの前に単体でそれぞれ摂取しておき、副作用に耐えられそうかどうかは確かめておいたほうがいいかも知れない。
それはさておき、これらのサプリを摂取したら体に吸収されるまで30分ほど待とう。
そして、摂取から30分ほど経過したら、まずは心拍数を上げるような激しい運動、すなわちHIITをする。
具体的には”20秒全力⇄10秒休憩”を繰り返すタバタ式あたりがいいだろう。
というのも、HIITはノルエピネフリンという物質を放出させるのだが、この物質は心拍数を増加させ、脂肪分解スイッチであるβ受容体をONにしてくれる。
さらにサプリでその脂肪燃焼効果は高められているので、HIIT終了後数時間はしつこい下腹部の脂肪も燃えやすくなっているのである。
有酸素運動で脂肪を燃やし尽くす
脂肪をエネルギーとして使われやすくなっているので、あとは有酸素運動で実際にエネルギーを使うだけ。
心拍数が130-140になるくらいの強度で、有酸素運動を20-60分くらい行う。あまりにきつかったらもう少し強度を落としてもいいかも知れない。
実践してみたところ、20日で約5kgの減量に成功
以上が腹筋を割るためのプロトコルになる。
ちなみに、私が実践したところ7月9日に67.4kgだった体重は、8月1日には62.8kgになっていた。
多少は水分量による体重の増減もあるだろうが、それを差し引いても20日で5kgの現象はなかなかの数字。
ちなみに、このプロトコルで最も気をつけるのが”オーバーワーク”。
このプロトコルは毎日やる必要なんて全くない。頻度は週に2回、多くても週に3回が限度になる。
やり始めたこそキツくて毎日やる気になどならないかも知れないが、ちゃんとやると結果が出て嬉しくなるのでついやり過ぎるといった事態になりがち。
私がこのメソッドを連日やったところ、ある日突然大腿筋が痙攣して数分間立てなくなるという異常事態を経験したこともある。
夜に眠れなくなるなどのオーバーワークの症状が出てきたらオーバーワークの可能性が高い、プロトコルの頻度を落とすことをおすすめする。
まとめ
今回は腹筋を効率的に割る方法をまとめた。最後にもう一度内容を確認しておこう。
- プロトコルは空腹時に行う
- サプリを飲んでから4,5分のHIITをする
- その後30分程度の有酸素運動をする
今年こそは何がなんでも腹筋を割ってモテボディを手に入れるたい!という方は、試してみてはいかがだろうか。参考までにどうぞ。