筋トレをするとリバウンドしない、コロンビア大学が発見した意外なワケ。

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「筋トレをするとエネルギーをたくさん使う筋肉が増えるからリバウンドしづらくなる」

これは巷でよく聞く話。しかし、実は筋肉が全くつかなくても筋トレをするだけでリバウンド防止になると知っているだろうか

今回は、論文から『筋トレがリバウンドを防ぐ意外なワケ』をご紹介。

実は、筋トレをすることによって筋肉組織のコスパが悪くなるのである。

目次

筋トレをしたら筋肉組織のコスパが悪くなった

今回紹介するのは2018年のコロンビア大学による研究。(R)

この研究は『リバウンド防止策としてウォーキングがよく言われるけど、筋トレの重要性を軽視してない?』という考えのもとに行われたもの。

そこで研究者は、筋トレ経験のない2タイプの肥満被験者29人を集めた。

  1. かつて”体重の10%”をダイエットで落とし、6ヶ月以上経過してもリバウンドしていない人
  2. ダイエットも何もしていない人

まず、ダイエットの成功経験があるが、その後リバウンドしていない人を集めた。

何が何だかわからないかもしれないが、要はこの1つ目のグループは”代謝が低下している人”である。

ダイエットをすると代謝が低下するし、リバウンドして体重が元に戻れば代謝は回復してしまう。

なので、ダイエットに成功していてリバウンドしていない人というのは、代謝が低下したままの人だと考えられる。

言い換えるなら、ダイエットで体のエネルギー効率が上がってしまい、1日の消費カロリーが少ない人である。

なぜこのような人たちに筋トレをさせようと思ったのか?

実は、筋トレのような高出力運動は筋肉のエネルギー効率が低い。(R, R)

なので、このエネルギー効率の悪い筋トレをしまくることで、効率が上がってしまった体のエネルギー効率が下がるのでは?という仮説を立てたのである。

そして、2つ目のグループとしていわゆる”普通の人”を集めた。

厳密にはここ6ヶ月以上体重が安定している人なのだが、要するに単なるコントロール群である。

これらの被験者に12週間の筋トレをしてもらったところ、以下のような結果に。

  • どちらのグループも、筋トレで筋力が向上した!
  • どちらのグループも、筋肉の日常レベルの活動によるエネルギー効率が悪化した!

筋トレで筋力が向上したことはいいとして、筋トレをすることで普段の筋肉のエネルギー効率が下がったのである。

つまり、筋肉組織のコスパが悪くなったことで多くのエネルギーを食い潰すようになり、消費カロリーが上がるのである。

筋トレが”体重減少による代謝低下”を打ち消すかもしれない

筋肉のコスパが悪くなると、当然だが1日の消費カロリーが増えるのでリバウンド防止になる。

実際に研究者は以下のように言っている。

筋トレは、体重減少による筋肉の効率化を十分なレベルで元に戻す。リバウンドを防ぐ運動のガイドラインには、筋トレがもっと強調されるべきである。

筋トレをすると、たとえ筋肉が増えなくてもリバウンドしない体になる。

まだ筋トレを始めていない人は、ぜひこの機会にはじめてみてはいかがだろうか。

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