ダイエット中は大食い動画を見るのはやめるべき科学的理由

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『ダイエット中はなぜかついつい大食い動画を見てしまう』

という謎の現象に襲われている人も多いかもしれない。

まさに私もそうだったが、痩せたいならこの習慣は今すぐにやめたほうがいい。

今回は、いくつかの論文から”ダイエット中に大食い動画がダメな理由”について紹介しよう。

実は、大食い動画は”食べたい”という気持ちを誘発し、実際にドカ食いしてもいいと思わせる可能性があるような、ダイエッターにとっては”危険な”コンテンツなのである。

目次

大食い動画を見ると、食後でも空腹になる

まず第一の大食い動画も問題は、動画を見ると食後であろうとお腹が空いてしまうこと。

私たちの祖先が暮らしていた原始時代では、食料が今のように豊富ではない。そのため、食べ物はあるときに食べておかなければならない。

なので、食べ物を見ると、多少お腹が空いてなかろうと食欲が湧くように出来ているのである。

例えば、トロント大学が行った研究では、被験者にジャンクフードの写真を見せたところ、空腹の人はもちろん、食後の人も空腹を感じたことが報告されている。(R)

このように食べ物を見るとお腹が空くことが判明しているが、実は”他人の行動”は自分の欲求を呼び起こすことも判明している。

ダートマス大学の研究で報告されている「映画の喫煙シーンを見た喫煙者は、タバコが吸いたくなる」という現象がまさにその例。(R)

大食い動画は普段自分が出来ない”ジャンクフードのドカ食い”を行っているものがほとんど。

食べ物の動画を見ることで食欲が呼び起こされた上に、その欲求を満たしている人を見るというのは、ドカ食い一直線となりかねない行為なのである。

大食い動画を見ていると、大量に食べるのが普通に思えてくる

大食い動画には、もう一つデメリットがある。それは、動画を見ているうちに”たくさん食べるのが普通”に思えてくることである。

というのも、ヒトは無意識に他人を真似するようにできており、自分が気づいていないだけで実は周囲の人から絶大な影響を受けている。

  • 2007年の研究では、肥満の友人がいる人は57%も肥満になる確率が高かった。(R)
  • 2008年の配偶者が禁煙した人は、喫煙する確率が67%も低かった。(R)
  • 2012年の研究では、アルコール消費量は人間関係を通して伝染することが判明した。(R)

実際に、大食いの友人と一緒に食事をすると、食べる量が増えることがわかっている。(R

このことは、実際に経験したことがある人がいるのではないだろうか。

ここで「でもこれは現実のコミュニティの話でしょ?動画は別」と思うかもしれない。

しかし、これは現実の繋がりに限った話ではないことが最近わかって来ている。

実際に、マサチューセッツ工科大学による研究では、オンラインのコミュニティでも同じように行動が拡散することが方向されている。(R)

つまるところ、「大食いの友人と一緒に食事をするとたくさん食べてしまう現象」というのは、動画などのオンラインコンテンツであっても起こるのである。

大食い動画が習慣になっているなら、今すぐやめよう

ダイエットしていないのなら、大食い動画を見ようが見まいが、そんなのは好きにすればいい。

しかし、もしダイエットをしており、それを成功させたいなら、大食い動画は見ない方が賢明。

大食い動画を見ることが習慣になっている人は、初めの2週間くらいは無性に見たくなって辛いだろう。

しかし、それを越えれば次第に大食い動画を見なくても大丈夫になる。ぜひお試しあれ!

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