ダイエットで過食にハマってない?脳がおかしくなる原因と治し方を紹介

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「ダイエットをしてから過食が止まらなくなった」

こんな人は少なくないだろう。

過食というのは食べ過ぎがやめられない状態のことを指すのだが、これは本人の意思が弱いから食べすぎてしまうわけではない。

むしろ本人は過食が自分を破滅をもたらすとわかっているし、辞めたいと思っているだろう。それなのに”やめられない”から病気なのである。

今日は「過食の原因と直しかた」についてご紹介。

実は、私も以前ダイエットが原因で過食になってしまったことがある。やめたくてもやめられない、そんな過食の原因と直しかたを紹介していこう。

目次

過食とは、食べ過ぎがやめられなくなった状態

過食というのは、いわば”食べ過ぎ”という習慣から抜け出せなくなった状態のこと。

ここで重要なのは、本人がその行為(この場合は食べ過ぎ)が自分に破滅もたらす、やめたいと思ってもやめられないことである。

過食は「衝動性-強迫性障害」と言われたりもする。

始まりは、”衝動”による食べ過ぎなのだが、食べ過ぎを繰り返すことによって脳の神経回路が変化し、食べ過ぎがやめられなくて”強迫的”になる。

こうなってしまうと、食べ過ぎが自分に幸せをもたらさないと頭では理解していても、食べ過ぎから抜け出せなくなってしまうのである。

たまに食べ過ぎるくらいは問題ではない

たまに食べ過ぎることは誰にだってあります。

衝動性とは、自分の行動の結果をあまり考えないで、目の前の誘惑に手を伸ばすことなのだが、一度も衝動的に行動したことがない人などいないだろう。

では、この衝動が起こるとき、脳内ではどのようなことが起こっているのだろうか?

多くの行動が開始されるときには、腹側ループと呼ばれる脳内回路が関係してくる。

腹側ループでは、脳内で理性的な部分(前帯状皮質や服内側前頭前皮質)と感情的な部分(腹側線条体)が互いにやりとりしているのだが、この理性的な部分が感情的な部分に圧倒されると、ついつい私たちは誘惑に負けて衝動的になってしまう。

元々ヒトは誘惑に弱い生き物である。

腹側ループにおいて理性が感情に負けることは何も珍しくはない。

誰でもやけ食いしたり、ショッピングをし過ぎたりすることはあるもの。

ただし、これを繰り返して習慣化すると”過食”という厄介な症状につながるのである。

食べ過ぎを繰り返すことで、脳の神経回路が変化して習慣化する

何度もこれを繰り返していると、”食べ過ぎ”は腹側ループから背側ループと呼ばれる脳内回路に移行していく。

背側ループも、理性的な部分(眼窩前頭前皮質)と感情的な部分(背側線条体)からなっている。

過食が習慣化すると、過食をしている最中と食べ物を探しているときは脳内でドーパミンが放出されるようになる。

これにより気分が高まり覚醒状態になるのだが、この状態に慣れてしまうと、逆に食事に関連しない活動をしているときはドーパミンが放出されず、無気力に感じるようになる。

当然、この状況は本人によってかなり不快なもの。

よって、常に食べることで覚醒状態を維持しないと気が済まなくなるのである。

また、この過食の状態の特徴はもう一つある。

それは、食べ物から快感が得られなくなっても、条件付けによって食事が促されるということ。

以前まで”食べ物を食べたらこれだけ幸せだろうな”という食事そのものに対する報酬の予測が食事を促すが、習慣化することで「冷蔵庫の扉を見る」「特定の時間になる」などで脳内でドーパミンが放出されるようになる。

すると脳は食事を食べたくなるので、食事が環境的要因によって促されるようになり、食べ過ぎが習慣化していくのである。

過食が身を滅ぼす前に、病院にいこう

このように食べ過ぎが強迫的になると、自力で抜け出すのは容易ではない。

先ほども言った通り、本人がやめたいと思っていても簡単に辞められないのが過食なのである。

実は、私も以前過食になっていたことがある。

夜になるとどうしてもドカ食いしたくなる欲求が抑えられなくなり、店を何件もはしご。

単価の安いジャンクフードなのに1夜で2万円以上使うこともあった。

過食する前は欲求を抑えられないにも関わらず、過食の後は”金銭的な罪悪感”と”太ることへの恐怖”から激しい自己嫌悪に苛まれ、心も体もズタボロだったのである。

このままでは身を滅ぼすとわかっていましたが、どうしても抜け出せなかったのである。

自分はダイエットのマインドを変えることで過食から抜け出したが、もし以前の私と同じように過食をやめたいのにやめられないなら医療機関を受診するのも一つの選択肢。

というのも、幸いなことに治療薬というのは開発されている。

フェンテルミン&トピラマート、ブプロピオン&ナルトレキソン、ロルカセリンなどがあるのだが、これらの医薬品は摂食中枢や満腹中枢に働きかけることで、暴走した食欲を鎮めることが可能なのである。

まずはダイエットのマインドを変えよ

過食というのはダイエットと切っても切れない関係にある。というのも、ダイエットする人は元々”過食”に結びつきやすいマインドを持っている人が多い。

ダイエットをする前には、この過食マインドを排除するのが何よりも先決。

もしあなたが過食に悩んでいるなら、以下の記事で”過食マインドの治し方”を読むことをオススメする。参考までにどうぞ。

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