「脂肪を少しでも効率よく減らしたい」と思うのは、ダイエットしている人の常。そんな中、ヨヒンビンというサプリにたどり着いた人もいるだろう。
今回は、論文から「ヨヒンビンサプリの効果的な摂取タイミング」に関する話。
実は運動1時間前にヨヒンビンを飲むことで効率よく脂肪が燃えることが分かっているのである。
ヨヒンビンサプリが、運動の脂肪燃焼効果を爆上げする
ヨヒンビンを摂取するなら、運動の1時間前に摂取するのがオススメ。
というのも、ヨヒンビンと運動を組み合わせると脂肪燃焼効果を高めることが判明している。
このことを示したのが、フランス国立保健医学研究所によって行われた研究。(R)
被験者となったのは男性8人で、2つのシチュエーションで運動をしてもらった。
- 朝一の絶食状態で運動する
- 朝一の絶食状態で、運動1時間前に”0.2mg/体重”のヨヒンビンを摂取してから運動する
一方のグループは、単に何も食べていない絶食状態で運動してもらった。
もう一方のグループでは、それに加えて運動前にヨヒンビンを摂取するように指示。
このような条件で運動をしてもらい、体内でどのようなエネルギーが使われているかを計測したところ、以下のような結果に。
上段が”運動のみ”のとき、下段が”運動+ヨヒンビン”のときのグラフで、各バーは左からそれぞれ”中性脂肪・グリセロール・グルコース・インスリン”を著している。
下段を見ると、ヨヒンビンを摂取したことで運動中の中性脂肪(横縞)とその分解物であるグリセロール(黒バー)の利用率が急上昇していることがわかる。
ヨヒンビンを摂取することで、運動中に脂肪(中性脂肪とグリセロール)がより燃焼するという結果になったのである。
ヨヒンビンは、食事を取ると効果が消えてしまう
この研究ではヨヒンビンを絶食状態で摂取しているが、実はこれも大事なポイント。
というのも、この研究では食事によるヨヒンビンの影響も調べられており、食事をするとヨヒンビンの効果を消してしまうことが判明している。(R)
今度は6人の被験者を対象に、2つの条件で運動をしてもらった。
- 朝食を食べてから”0.2mg/体重”のヨヒンビンを摂取
- 起きてから何も食べずに”0.2mg/体重”のヨヒンビンを摂取
一方のグループには先ほどと同じように絶食状態でヨヒンビンを摂取してもらい、もう一方のグループには朝食を食べた状態でヨヒンビンを摂取してもらった。
そして各条件における中性脂肪の利用率を計測した結果が以下。
朝食を食べてからヨヒンビンを摂取した左のグループは、脂肪燃焼は時間が経っても増加していない。
一方で、絶食状態でヨヒンビンを摂取したグループは時間の経過と共に脂肪の利用量が増加していることがわかる。
朝食を食べてしまうとヨヒンビンの効果は阻害されてしまう。
なので、絶食状態でヨヒンビンを摂取する必要があるのである。
ヨヒンビンは、数少ないダイエットに役立つサプリ
ヨヒンビンは、脂肪燃焼効果が確認されている数少ないサプリ。
ダイエットを少しでも効率的に進めたいなら、飲んでみる価値は十分にある。
その場合は、絶食状態かつ運動の1時間前に摂取するのがおすすめ。ぜひお試しあれ。