ボディメイク

部分痩せは無理?嘘?可能だと示した論文から、その簡単な方法をご紹介

ダイエットしている人なら、誰しも痩せたい部分というのは存在するはず。男性ならお腹周りかもしれないし、女性なら足痩せしたいと思っている人は多いだろう。

ただ、多くの人は「部分痩せなんかできるわけない」と知っている。実際に、部分痩せができるという研究は皆無。

しかし、実は『部分痩せができる!』ということを示した研究が一切ないわけではない。

ということで、今回はあえて「部分痩せはできる」ということを示した貴重な論文から、その理論と実践方法を紹介しよう。

筋トレ後に有酸素運動をしたらその部位が痩せた

今回紹介する研究は2017年にローマ大学が行ったもの。(R)

この論文は「方法さえちゃんとすれば、部分痩せはできるのでは?」という、なかなかに挑戦的なテーマのもの。

その方法として、研究者は「まずは筋トレでその筋肉周りの脂肪組織の血流を増加させる。その後、有酸素運動で脂肪を燃やせばいいのでは?」という仮説を立てた。

というのも、筋トレなどで収縮運動をしている筋肉の周りの皮下脂肪は、血流が増加し脂肪の運び出しが増加するという研究があるから。(R)

しかし、筋トレでいくら周りの脂肪組織の血流が増えてそこから脂肪を運び出しても、エネルギーとして使わなければ脂肪は戻ってきて再度貯蔵されてしまう。

なので、その後にエネルギーとして燃やすために有酸素運動を取り入れよう、というのが今回の研究。実際に、今までの研究では”筋トレだけ”の部分痩せを調べており、今回のように有酸素運動を組み合わせていないのである。

ということで、研究者は女性16人を集め、それぞれ8人ずつのグループに分けた。

  1. 上半身筋トレ→有酸素運動
  2. 下半身筋トレ→有酸素運動

先ほどの理論でいけば、上半身の筋トレ後に有酸素運動をしたグループは上半身が痩せ、下半身の筋トレをした後に有酸素運動をしたグループは下半身が痩せるはず。

筋トレの内容として、上半身グループは『チェストプレス・ローイング・アームカール・サイドレイズマシン・プッシュダウンマシン』の5種目。

一方で、下半身グループは『レッグエクステンション・レッグカール・キックバックマシン・アブダクターマシン・アダクターマシン』の5種目。

その後、両グループとも30分間の有酸素運動(50%VO2)をしてもらった。被験者はこの”筋トレ→有酸素”の運動を週3で行い、食事などのその他の生活様式は変えないように指示された。(ちなみに、アンケートを行い、食事や生活様式を変えた被験者は除外された。)

そして、12週間後に各グループの上半身と下半身の脂肪量を計測した結果が以下。

色の濃いほうが上半身グループ、色の薄いほうが下半身グループなのだが、まず一番右の全身の脂肪量(Whole body)はどちらも同じくらい減っている。

そして、ここからが本題。なんと、各部位の脂肪減少量にはグループによって全然違うのである。上半身グループは腕の脂肪(Arms)が大幅に減り、下半身グループは足の脂肪(Legs)が大幅に減っている。

ちなみに、この研究では筋肉量の変化も測定されている。

上半身グループは腕(Arms)の筋肉が増え、下半身グループは足(Legs)の筋肉が増えている。全体(Whole body)としては同じくらい筋肉が増えたよう。

筋肉量に関しては意外性がないが、脂肪量に関しては研究者の仮説通り”筋トレした部分の脂肪が優先的に減った”のである。

部分痩せの夢は不可能ではないかもしれない

今回の研究は「筋トレ直後に有酸素運動をすると、その部分が優先的に痩せる」というなかなかに衝撃的なもの。しかも、ちゃんとしたロジックもある。

この方法で必ず部分痩せができるとはもちろん断言できないが、望みを掛けるのは悪い選択肢ではない。

例えば足痩せをしたいなら、どうせ有酸素運動をするなら筋トレ直後にしてみるのもいいかもしれない。是非お試しあれ!