コンテストで塩抜きをするメリット・デメリットは?その具体的な方法も紹介

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ボディメイクのコンテストに出る人がよく使う手段である”塩抜き”。

「塩抜きで体がバキバキに見える!」

という情報があるかと思えば

「塩抜きすると体のハリがなくなる!」

という情報もあり、『結局塩抜きはしたほうがいいのか?』問題はどっちつかずなのが現状。

実は、コンテスト前の塩抜きにはメリットもあればデメリットもある。どちらが一概にいいとは言えないのが現状なのである。

今回は、そんな「塩抜き」に関する話。

塩抜きのメリットやデメリット、そして肝心なその方法について紹介しよう。

目次

塩抜きをするべきかどうかは、あなた次第

元も子もないことを言ってしまうと、塩抜きをするかどうかは個人の判断によるところが大きい。

というのも、塩抜きにはメリットもあるが避けられないデメリットもあるから。

塩抜きには、二つの相反する効果がある。

  1. 皮下脂肪が薄くなる
  2. 体のサイズ感が小さく見える

塩抜きは”体を絞れているように見せたい”ならば効果的だが、”筋肉を大きく見せたい”という場合には逆効果になってしまう可能性が高いのである。

塩抜きのメカニズムは”むくみ”と一緒

それでは塩抜きのこれらの効果は、どのようなメカニズムで引き起こされるのだろうか?

これは実はむくみのメカニズムと同じなのだが、実際に塩分を控えたときに体内で起きていることを順を追ってみてみよう。

まず、塩(塩化ナトリウム)の摂取を控えると、体のナトリウム濃度が下がる。

しかし、ヒトには体の状態を一定に保とうとする動きである”ホメオスタシス”というものがある。

体のナトリウム濃度が下がることに反抗し、体のナトリウム濃度を戻そうするのである。

では、体はどのようにしてナトリウム濃度を上げるのか?

実は浸透圧という作用の働きにより、血液の水分量を増やすのである。

血液中のナトリウム”量”が多くとも、溶けている血液の水分量も多ければナトリウム”濃度”は一定に保つことができるのである。

ここで「血液の量が多いことに何の問題があるのか?」と思う人もいるだろう。

血流が多いと、血管と細胞の間にある間質液と呼ばれるものの量が増える。つまり、体がむくむのである。

間質液は細胞と細胞の間にある液体なので、体がむくんでしまい、この間質液の量が多いと身体がぼやけてしまう。

つまり、コンテスト当日に筋繊維が浮き出たカットが見事な体にならないのである。

逆に、コンテスト前に塩抜きをすることで、体では逆の現象が起きる。

血液中のナトリウム量が減ると、今度は血液の水分量を減らして、体はナトリウム濃度を一定に保つ。

すると、間質液の水分量が減ってむくみが取れるのである。

これはコンテストで言うなら筋繊維のはっきりしたカットのある体になれることを意味する。

ちなみに、当然むくみが取れると言うことは体がシュッとして見えると言うことを意味する。

体のカットはよく浮き出た体にはなるが、大きな体のバルクという意味では不利な結果となるだろう。

コンテスト当日に少しでもカットの入った体になりたければ塩抜きをするべきだし、少しでも体を大きく見せたいというなら塩抜きはしないほうがいいだろう。

塩抜きをする場合は、1日前に塩を控えるだけでOK

個人的には筋繊維の浮き出たカットのある体の方が好きなので、コンテストのときは塩抜きの実践をオススメする。

では実際のやり方はどうすればいいのだろうか?

やり方としては簡単で、コンテスト1日前に塩分を控えて一眠りすればOK。

これだけで翌日には水分が十分抜ける。

ちなみに「もっと早くから塩抜きしなくて良いの?」と思う人もいるかもしれないが、それはむしろ逆効果。

先ほども説明した通り、体には”ホメオスタシス”という機能がある。

塩抜きによる脱水はあくまで一時的にしか起こせないのである。

具体的には、抗利尿ホルモンによって水分の再吸収が増加したり、レニン-アンギオテンシン系によりナトリウムの再吸収が増加したりする。

体はあの手この手で体の変化に抵抗するので、塩抜きをして2日もすれば体のこれらの効果はほとんど失われてしまう。

なので塩抜きは”前日に塩分を控える”のが正解なのである。

このとき、方法としては加工食品を避けて自炊をする(塩をかけない)くらいで十分だろう。

あとはカリウムが多く含まれている果物や芋類を食べれば、十分にコンテスト当日に水分が抜けるだろう。

まとめ

今回は塩抜きについて紹介した。

個人的にはカットの入った”バキバキの体”が好きなので、塩抜きは賛成派。

しかし、体のサイズを優先するというなら、無理に塩抜きをする必要はないだろう。参考までにどうぞ!

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