「朝は陽の光を浴びよう!」というのはよく言われる話。
実際に日光はビタミンDを生成するのに不可欠で、陽の光を浴びることが体にいいことは間違いない。
しかし、実は脂肪燃焼に効果があるということをご存知だろうか。
今回は、論文から『日光浴が皮下の脂肪燃焼を促進する!』という話をご紹介。
なんと、日光の光に含まれる青色の光が脂肪燃焼を助けることが判明したのである。
日光に含まれる青色の光が、脂肪の燃焼を高める
ということで今回紹介するのはは2017年にアルバータ大学が行った研究。(R)
この研究は脂肪細胞に太陽光に含まれる”青色の光”を照射し、そのときの脂肪細胞の代謝を観察したというもの。
というのも、太陽光は青色から赤色までさまざまな光を含んではいるが、肌を貫通して実際に脂肪細胞まで辿り着くのは青色の光(と紫外線)のみ。
なので、青色の光に対する脂肪細胞の反応を見れば、それは太陽光に対する脂肪細胞の反応を見ているといえるのである。
このような背景から青色の光を脂肪細胞に照射して反応を見たのだが、その結果は以下の通り。
- グリセロール(脂肪の分解物)の放出量が増えた!
- 脂肪滴のサイズが小さくなった!
なんと、青色の光を当てることで脂肪細胞に蓄えられている脂肪が分解され、グリセロールとして放出されたのである。
実際に脂肪滴が小さくなっており、脂肪の燃焼が促進されたことになる。
今まで、紫外線は肌を黒くしたり、ビタミンDの合成をしたりと、皮下脂肪に影響することがよく知られてきた。
そして今回、それに近い光である青色光も脂肪細胞に影響を与えることが判明し、その効果は脂肪燃焼だったのである。
日光浴をすることは、ビタミンDを合成して体の健康を保つだけでなく、脂肪の燃焼にも効果がある可能性が高いのだ。
日光浴は簡単&無料なので試す価値は十分アリ
この論文の著者であるペーター・ライトは以下のように言っている。
太陽光に含まれる青色の光 ー”私たちが目で見ることのできる光”ー が肌を透過し、ちょうど皮膚の下にある脂肪細胞に到達すると、脂肪滴はサイズが減少し、細胞の外に放出される。これは言い換えるなら、私たちの細胞がそんなに多くの脂肪を蓄えないということである。
日光浴はお金もかからない上に、体内時計を整えたりビタミンDを合成したりといった他のメリットも多くある。
さらには脂肪燃焼にも効く可能性があるとなれば、たまの日光浴は賢い選択肢と言えるかも知れない。参考までにどうぞ。