前腕を鍛えたいけど、ジムでトレーニングするのはぶっちゃけ面倒。そもそも鍛える必要があるのかもわからない、と思っているかもしれない。
今回は、論文から「前腕のトレーニング」に関する話。
実は、前腕のトレーニングはスキマ時間に何回もやっても平気なのである。。
筋トレの効果は、週何回でも変わらない!
今回紹介するのは、カナダのサスカチュワン大学による研究。(R)
被験者19人を2つのグループに分け、4週間の握力トレーニングを行ってもらった。
ちなみにこの研究では片腕のみ握力トレーニングをしていて、もう片方の腕は鍛えていない。
- 高頻度グループ:週に5日、1日2回のトレーニングをした
- 低頻度グループ:週に3日、1日1回のトレーニングをした
高頻度グループは1回あたり12回、低頻度グループは1回あたり40回の握力運動を繰り返し、どちらのグループも合計ボリュームは1週間に120回となるように揃えた。
『ボリュームを揃えて頻度だけを大幅に変えたとき、筋力や筋肉の大きさに差が出るか?』を調べたところ、以下のような結果に。
まず左側の筋力だが、低頻度だろうが高頻度だろうが、鍛えていようが鍛えていまいが、どっちにしろ全ての腕が同じくらい筋力が向上している。
高頻度か低頻度かで筋力向上は変わらない。
そして実は片方だけ筋トレをしても、もう片方の筋力も向上するのだが、今回の研究ではその現象もしっかりと確認された。
そして右側が筋肥大率なのだが、こちらは鍛えた腕のみが筋肥大するという結果に。
ちなみに、筋肥大に関しては鍛えていない方の腕は変化しない。
週10回と週3回というかなり頻度が違う場合であっても、どちらも同じように筋トレの効果が出るのである。
忙しい人はスキマ時間で筋トレできる?
ということで、この研究では研究者はスキマ時間でのトレーニングを推している。
高頻度プログラムは個人のスケジュールに合わせやすい。このアプローチは、トレーニングしている人にとってより実践的かもしれない。
普段の筋トレで週10回もやる気には到底なれないが、前腕トレーニングともなればグリップを適当な時間に握るだけ。
前腕を鍛えたいけど時間がない、そんな人は1日2回、空いている時間に適当にグリップを握ってみてはいかがだろうか。ぜひお試しあれ!